膝蓋骨の可動性について
膝蓋骨の可動性は膝関節の可動域低下につながります。
また、膝蓋骨可動性向上により、大腿四頭筋による膝関節伸展筋力が向上すると報告されています。
そのため、膝関節周囲の疾患では早期から膝蓋骨の可動性評価も必要になります。
今回は膝蓋上嚢と膝蓋下脂肪体についてご説明します。
膝蓋骨の位置について
正常の膝蓋骨の位置は、おおよそ膝関節関節裂隙の高さに膝蓋骨下端があります。
膝蓋骨が正常より尾側(低位)にある場合は膝蓋下脂肪体が
膝蓋骨が正常より頭側(高位)にある場合は膝蓋上嚢が
影響している可能性があります。
膝蓋下脂肪体のモビライゼーション
膝蓋下脂肪体は膝関節屈曲位で、関節内に入り込んでしまいます。膝蓋下脂肪体のモビライゼーションを行う場合は膝関節伸展位で行なってください。
【方法】
1.膝関節伸展位で、片手で膝蓋骨を固定
2.膝蓋下脂肪体を把持し、左右に動かす
膝蓋上嚢のモビライゼーション
膝蓋上嚢は内側広筋との連結もあり、早期から大腿四頭筋の収縮を行うことで癒着予防につながります。
徒手的に癒着を取り除く場合は以下の操作を行ってください。
【方法】
1.膝蓋骨上部の軟部組織を挟むように把持する
2.把持したまま軟部組織を持ち上げる
備考
膝蓋骨の評価すべきことは、まだまだありますが、需要があれば記事を書かせていただきます😊